初めてポーランドの古都, 世界遺産クラクフへ来訪した。 ドイツの街並みとは違い,クラクフは戦時中に空襲の被害が無かったせいか?
古い街並みがそのまま残っていて非常に美しい。 中世のヨーロッパの建物がそのまま残っている一方で,近代的なビルが見当たらない。
クラクフは4つ星ホテルでも日本円で1泊1万円くらい。 非常に物価が安い。 そして,地元のカルフールへ行ったけど,レジでの行列が15分。 汗
客が多いのか? レジ店員が少ないのか? 微妙だ・・。 レジで並んで居る最中にやることが無いので,色々と周囲を観察。。。
すると,クラクフの人達は,日本やドイツと違って購買意欲がアメリカ並みに旺盛に思えた。 爆買いでは無いけれど,買い物カゴに沢山物を入れる家族が多い。
東欧諸国へ来ていつも思うのは,スロベニアやポーランド,ハンガリーやチェコ等は生活が豊かと言うか,生活に余裕を持っている家族が多いように思える。
そして,風景がいかにも旧東側といった感じなのに,人間は西側的な人達が多かった。
クラクフへ着いた翌日は,以前から行ってみたかった アウシュヴィッツ と ビルケナウの強制収容所へ行ってみた。
この夏の時期は観光シーズンのようで,個人では入場できず・・ ツァーのみ可ということだったので,早速ツァーに申し込んで行ってみた。
ホテルに迎えに来たツァーガイドはダニエルというイケメンだった。 まだ20歳前後だろうか? 英語が普通に話せる人でホッとした。
アウシュヴィッツまでは,ツァー会社のバスで片道2時間くらい。 バス内ではアウシュヴィッツ強制収容所の説明のDVDが流れる。
他の乗り合わせた客達は,そんなのそっちのけでワイワイやっていた。 私は1人で参加ということもあり,
とりあえず迷子になった時に誰かに気づいてもらえないと困るので,周囲の人達とコミュニケーションを取っておいておく。
そして・・ 現地に到着すると,私の名前を呼ぶ声が? なんと! 日本の知人にこんな所で会ってしまった。 凄い偶然!
ここ数年,日本ではクスリとセックス(”シャブセックス” というしょうもないセンスの無いネーミングが,日本では付いている)が話題になっているが,日本人である以上,これには決して手を出してはいけない。
そんな中,気づくと”スリルとセックス”というものに私は無性に興味を持ってしまっている。
死とセックスというのも,かなり深そうだ。 ここまで来ると,スリルを超えて恐怖なのか?
囚人たちはアウシュヴィッツ到着後,働ける人は収容所へ。働けない人はシャワー室(毒ガス室)へ入らされたようだが,このシャワー室には,囚人達に怪しまれない様にシャワーヘッドまであったそうだ。
1960年代に撮ったであろうドキュメンタリー映画で,アウシュヴィッツでシャワー室へ入る前の女性達の髪を切っていたというユダヤ人男性のインタビューをフト思い出した。 その時,映画監督は,その理容師の男性に その時に裸の女性達を見て性的な感情は抱かなかったのか?と聞いていたが,そんな状況では無かったと言っていた。 秘密厳守の為にゾンダーコマンド(遺体処理班)が数か月の従事後に殺されているにも関わらず,この理容師は最後まで生き残ったようだ。
アウシュヴィッツにあった売春宿について追記しておくと,やはりユダヤ人やロマは利用などできず,カポ(囚人頭)や何かSSに対してコネのあった者に限られていたらしい。 基本的には,ドイツ人の収容者が利用していたようだ。また, 同性愛者に対しての治療(ナチスは同性愛者を病気として,異性に興味を持たせることで治そうとしていた。)にも売春所が用いられていたとの事。 驚いたことに売春婦 の中にはユダヤ人も居たそうである。
アウシュヴィッツでは,他の強制収容所とは違い囚人の中から売春婦が選ばれたようで,売春婦の待遇は良かったようだ。
アウシュヴィッツ と ビルケナウ の両強制収容所の後は,クラクフの街へ戻った。
この古都は美しい。